初めてでも使える!メガテスター(絶縁抵抗計)の使い方と測定手順を図解でわかりやすく

絶縁抵抗計(メガテスター)の画像

絶縁抵抗計とは一般に「メガテスター」と呼ばれる測定器のことで、電気回路や配線、電気機器の安全性を確保するうえで極めて重要な道具です。

主な使用目的は電気が本来流れない「絶縁部分」(たとえば配線の被覆や機器のスペース)から漏電していないかを確認し、漏電や感電事故、故障リスクを防ぐことに。


この記事では「メガテスターの使い方」「正しい測定手順」「安全対策」「実例」「よくあるミス」など、“初めての方でも失敗しない”ためのポイントを実務目線で詳しく解説します。


使い始める前の安全準備と注意事項

メガテスターを使う前に最も重要なのが、事故や故障を防ぐための安全準備です。基本の流れと注意ポイントをしっかり押さえておきましょう。

安全な作業準備の流れ

  1. 測定対象の電源OFFを必ず確認
    測定前には必ず測定対象の「主電源」または「ブレーカー」を切ること。感電・短絡事故の元になります。
  2. 対象機器の電圧・仕様に合ったメガテスターを選ぶ
    用途によっては500V型、1000V型など、レンジ(最大印加電圧)の確認が必要です。
  3. 本体とリード線の外観点検
    断線・破損がないか、プローブやクリップがしっかりしているか点検します。
  4. 濡れた手や水濡れた現場では絶対に作業しない
    水分は感電や短絡事故の直接原因。天候や周囲状況も確認しましょう。

注意事項

  • 絶縁抵抗計の測定信号は高電圧が印加されるため、使用中は他の人を近づけない
  • 電子回路や信号線への誤測定は機器損傷の危険あり
  • 測定ポイントの特定には結線図や現場ラベルを必ず参照

メガテスター(絶縁抵抗計)の測定手順をわかりやすく解説

これからメガテスターを“初めて使う方”のために、一般的な測定の流れを写真や図解イメージで補足しながら手順を確認しましょう。

ステップバイステップ:絶縁抵抗の基本測定例(対地間の場合)

絶縁抵抗計(メガテスター)の解説
  1. 準備: 測定対象の電気機器の電源を切り(ブレーカーなど)、測定ポイントを確認します。
  2. 測定器の準備: 測定対象の電気機器の電圧などから適切な絶縁抵抗計(メガテスター)を準備します。使用するモデルによって多少操作が異なりますが、基本は電源を入れた後、まずバッテリー状態を確認します。(最近の絶縁抵抗計(メガテスター)はバッテリー確認レンジがあり、バッテリーチェックランプによりバッテリー状態を確認することができます。)その後、測定する直流電圧レンジを設定します。
  3. 接続: 一方のプローブ(黒色のワニ口)をアース部分に接続し、もう一方を測定するポイントに当てます。
  4. 測定: 接続が完了したら測定ボタンを押すことで抵抗値を取得することができます。表示された抵抗値で絶縁性能を評価します。

ポイント

  • 安全ゴム手袋、絶縁マットの併用がおすすめ
  • 測定値が基準(基準値例:0.4MΩ、1MΩなど)より大きければ「合格」
  • 測定結果は日付・測定場所・値を記録帳へ残すこと

絶縁抵抗計(メガテスター)使用時の注意点

感電及び機器故障の注意

ここからは絶縁抵抗計(メガテスター)を使用する上で注意しなければいけない点を解説していきます。

絶縁抵抗計(メガテスター)の種類と出力レンジについて

絶縁抵抗計(メガテスター)には最大で1000Vまで出力可能なタイプも存在します。

測定方法(線間絶縁抵抗測定)や対象機器次第では出力レンジを誤ると対象機器が故障する恐れがあります。

対象機器や測定方法に応じて適切なレンジ設定及び接続に注意しましょう。

感電の危険性について

絶縁抵抗計(メガテスター)では、基本的にバッテリーを使用して直流電圧をかけて絶縁抵抗を測定するため、さほど電流が流れることはありません。

とはいえ、あやまって自身と絶縁抵抗計(メガテスター)の測定ピンが接続するとビリッと感電するので注意が必要です。

測定箇所の注意について

絶縁抵抗計(メガテスター)は基本的に電源配線などに使用しますが、誤って電子機器の信号線などに接続し、測定すると電子機器の基盤などを破壊してしまう場合があります。

電源線と信号線などが近接している場合は特に注意しましょう。

安全対策まとめ

  • 二度三度の指差し呼称で「電源切断」「測定対象確認」
  • 絶縁用ゴム手袋・保護メガネ装着
  • 測定区域への“立ち入り制限”の徹底

絶縁抵抗計(メガテスター)のトラブルシューティング

最後に絶縁抵抗計(メガテスター)のよくあるトラブルについて把握しておきましょう。

一般的なトラブルと解決策

  • 測定値がゼロのまま: 接続不良やアースが取れていない可能性があります。再度接続を確認しましょう。
  • 不安定な数値: 測定対象に測定ピンが正常に接続されているかチェックしましょう。場合によってはテスターなどで配線の導通試験を行いましょう。その他計測部分の端子に緩みがないか確認しましょう。
  • 絶縁抵抗計(メガテスター)が作動しない: バッテリーが切れている可能性があります。バッテリーが正常な場合は内部故障の可能性がありますので専門業者へ相談しましょう。

測定後の校正・メンテナンス

故障を事前に防いだり、正しい測定値を得るためには、メガテスター自体の校正と保守も大切です。メガテスターを使用する際は以下の校正・メンテナンス知識を頭に入れておきましょう。

  • 定期的な校正(年1回など):メーカー認定業者での校正推奨
  • バッテリー管理:弱ってきたら速やかに交換/漏電・液漏れに注意
  • 端子やリード線のクリーニング:測定毎に埃や汚れを除去
  • 保管場所は湿気・直射日光を避ける

まとめ

今回は絶縁抵抗計(メガテスター)の正しい使い方について解説しました。

電気設備の保全において絶縁抵抗計(メガテスター)は非常に重要な役割を果たします。

絶縁抵抗計(メガテスター)の正しい使い方を覚えることで電気設備の保全や故障診断がより正確に行えるようになります。

また、使い方や注意点を覚えることはもちろんのこと、湿気や雨に直接当たらないように正しく保管することで測定機器は長く使用できることもしっかり覚えておきましょう。

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