オフィスや家庭での快適な室内環境を実現するためには正しい空調機の選び方が重要です。
この記事では家庭用ルームエアコンからビル用マルチエアコンシステム、さらにはポータブルエアコンまで、各個別空調タイプの特徴について詳しく解説します。
個別空調方式の種類とその選び方:各タイプの特徴をわかりやすく解説
現代の生活空間において、空調機の選び方1つで快適性や電力量などのエネルギー消費に多大な影響を及ぼします。
特に個別空調方式では、特定のエリアに対する温度管理を柔軟に行える利点がある一方で正しく空調機を選ばないと十分に冷えない、暖まらないなど不具合につながります。
それではさっそく個別空調方式の種類と基本的な選び方について詳しく解説していきます。
個別空調方式とは

個別空調とは、一般的にパッケージ方式と呼ばれ、「圧縮機・凝縮器・蒸発器」などの冷凍サイクル系の機器や「送付機・自動制御機器」などが一体となった空調機(エアコン)を言います。
個別空調の特徴として各部屋やゾーンごとに空調機(エアコン)を設置することで部屋ごとに温度管理ができる点があげられます。
個別空調の詳しい特徴については以下の記事をご覧ください。
個別空調方式の主な種類
ここからは個別空調の種類について解説していきたいと思います。
空調方式には大きくセントラル空調と個別空調に大別されますが、実は個別空調にも様々な種類があるのです。
ここでは代表的な個別空調の種類を見ていきましょう。
住宅用エアコン(ルームエアコン)

住宅用エアコン(ルームエアコン)は、家庭における個別空調の代表的な形態です。
特徴としては空調に必要な最低限の機器と機能を搭載し、取り扱いの簡単さと比較的低コストであることがあげられます。
また、近年の機種は省エネ性能が非常に高く、スマホで設定変更ができる機種もあり、利便性がかなり向上しています。
室内の規模によっては貸しオフィスなどでも設置されるケースがあります。
パッケージエアコン

室内機と室外機が1対1で接続されているシステムです。
設置工事が簡単で、コンビニや美容院(サロン)など小規模な店舗などに設置されることが多くあります。
ビルマルチシステム

ビル用マルチシステムは、複数の室内機を1つの室外機で制御する方式です。
大規模なオフィスビルなどに最適で、複雑な設置環境にも対応できます。
その他の個別空調システム

ウィンドウ型やポータブルエアコンなど、設置が比較的シンプルで移動可能なものもあります。
これらは建設現場など一時的な空調ニーズでの使用に適していますが、冷暖房能力は
空調機(エアコン)の選び方
空調機器の選び方には、使用目的、設置環境、予算などが関係してきます。
例えば、小さなお部屋にはコンパクトな住宅用エアコン(ルームエアコン)を、大きなオフィススペースにはビルマルチエアコンシステムを選択するなどです。
そのほかにもエアコンの効果をしっかりと発揮するためにも、室内の熱負荷などに応じた冷暖房能力のエアコンを選ぶ必要があります。
専門的な選定方式は難しくなるのでここではお部屋の広さ(面積法)に応じた空調機の選び方に注目してみましょう。
室内空調機の用途が単純な温度管理であれば空調機の選び方は部屋の広さ(面積)に適した空調能力を発揮するエアコンを選ぶのが最適です。
分かりやすいように住宅用エアコン(ルームエアコン)を例に面積に対する適正な空調能力を見てみましょう。
こちらは某空調メーカーのお部屋の面積に応じた適正な住宅用エアコン(ルームエアコン)の冷暖房能力です。
部屋の広さ | 6畳程度 | 8畳程度 | 10畳程度 |
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冷暖房時の能力目安 | 2.2kW | 2.5kW | 2.8kW |
このように畳数に応じた冷暖房能力のエアコンを選ぶ方法があります。
冷暖房能力についてはエアコン本体の製品銘板シールを確認してみましょう。
このように住宅や小規模オフィスなどは住宅用エアコン(ルームエアコン)でも十分だと思いますが、飲食店などの一般店舗や大規模オフィスなどはパッケージエアコンやビルマルチエアコンなど冷暖房能力の高い空調機が必要だとわかります。
このようにエアコンを使用するお部屋の広さに応じて必要な冷暖房能力から空調タイプ(ルームエアコンやパッケージ空調)を選ぶことが重要です。
まとめ
今回は個別空調方式の種類と簡易的な選び方について紹介しました。
選び方のポイントを押さえた上で、個別空調方式の種類と特徴を理解し、最適な空調機を選びましょう!