【2025年最新】デマンドコントローラー主要メーカー比較と選び方ガイド

デマンドコントローラー比較画像

省エネルギー、電力コスト削減、そしてCO2排出抑制の観点から工場やオフィスビルを中心に「デマンドコントローラー」の需要が急増しています。しかし、富士電機、三菱電機、大崎電気など主要メーカーごとの製品違いやコストパフォーマンス、導入・設定のしやすさ、補助金を含む価格面などを一度に比較できる情報は限られています。


この記事では【2025年最新】のデマンドコントローラー主要メーカーの特徴・価格・スペックの比較を中心に、失敗しない選び方、導入時におトクな補助金情報、実機例Q&Aなど設備管理・総務担当者・経営層の方の疑問にプロ視点で総合解説します。


導入のために知っておくべき基礎知識

まずは「そもそもデマンドコントローラーとは何か?」から、最新の導入事情や必要性について解説します。

デマンドコントローラーとは

デマンドコントローラー(デマコン)は、30分ごとに記録される最大電力(デマンド値)をリアルタイム監視し、設定値を超える直前に警報や自動制御で空調・照明等の一部負荷を制御=ピークカットを行い、電気基本料金の跳ね上がりを防ぐ装置です。
デマンド監視だけの機種(デマンド監視装置)もありますが、設備の自動制御まで行える「本格デマコン」が近年主流です。

デマコン導入のメリット

  • 基本料金の抑制とトータルコスト削減
  • 電力使用の“見える化”と従業員の省エネ意識向上
  • 省エネ条例やSDGs対応、CO2削減活動の強化
  • 長期的なコスト回収と高い費用対効果

デマンドコントローラーについて詳しく知りたい方はこちら→デマンドコントローラーとは?仕組みと用途を図解でやさしく解説

主要メーカー(富士電機・三菱電機・大崎電気)の特徴と違い

ここではデマンドコントローラーの代表的メーカーと、製品ごとの特徴・違いが一目で分かるように解説します。

各社の特長比較表(2025年最新版)

メーカー主力モデル例主な特徴(比較ポイント)価格帯目安サポート体制
富士電機デマンドコントローラ(リモート型含む)見やすいカラータッチパネル。PC・スマホ対応、工事不要な無線モデルも選択可。データ長期記録やネットワーク連携が強い。10万~30万円全国対応、リモートサポート有
三菱電機DEMACONシリーズ省エネノウハウ/FA連携豊富。現場直結型で即警報・自動制御OK。LEDやグラフィックスで監視しやすい。信頼の国内電機大手。15万~40万円保守体制全国/安心サポート
大崎電気スーパーマックスシリーズ国内電力メータ大手メーカー。多機能が高評価。遠隔点検、IoT制御で大企業~小中規模まで柔軟対応。20万~60万円遠隔保守・IoT点検強化
エナリスFALCON SYSTEMクラウド型で初期費用大幅減。定期進化・複数拠点一括管理も。省エネ知識不要ではじめやすい。サブスク月額1万弱~電話・専用サポートセンター
その他コントロールユニット各種ソーラー駆動型、IoT型、汎用性や特殊現場対応のマイナー機種が充実8万~30万円各社独自

選定のポイント(用途・費用・仕様)

メーカーやモデル選びで迷う方は多いですが、ここは「現場の目的や既存設備に合うこと」が最優先です。

用途別でのポイント

  • 空調や照明のみ管理:比較的安価な基本モデルでも十分(富士電機・三菱の入門機など)
  • 工場・多拠点制御:多数負荷制御やIoT連携、クラウド対応(大崎電気・エナリスFALCON)
  • PC・スマホで遠隔管理:リモート点検対応(富士電機・大崎電気・クラウド系)

導入費用感

  • 装置単価10~60万円+設置・工事費用20~40万円ほどが一般的相場。クラウド型は初期費用小、月額課金型が増加。

製品仕様・拡張性

  • 制御チャンネル数(5、20、30chなど)
  • アラート通知方法(ブザー・メール・スマホアプリ)
  • データ保存期間、ネットワーク接続方式(有線/無線/IoT/USBバックアップなど)

補助金や助成金も活用しよう

補助金イメージ画像

デマンドコントローラー導入には、経済産業省や地方自治体、電力会社の省エネ・省CO2設備導入補助金が適用できる場合があります。
事前に公的情報や補助金ポータルで必ず最新情報を確認しましょう。

2025年の主な補助金例

名称補助率・上限主な要件公的出典
省エネルギー設備導入補助金導入費の1/2 上限300万円先進省エネ設備(デマコン含)の新設・更新資源エネルギー庁/地方自治体HP等
電力会社省エネ助成一律5~20万円指定設備の導入大手電力会社HP

注意:補助金は年度や予算で変動・終了します。

メーカー選びのよくある相談Q&Aと関連リンク

導入現場で「ここが知りたい」というリアルな疑問と回答例をまとめました。併せて、事例や応用記事へのリンクもご活用ください。

Q&A

Q1. 中小規模だがIoTやクラウド管理は必要か?
A. 月次レポートや現地集中監視で十分な場合も多いですが、将来事業拡大や拠点増設を想定するなら、クラウド型や多拠点一括管理機能も選定基準になります。

Q2. 導入とメンテナンスの委託先は?
A. 各メーカーの正規ルート・提携工事店ならアフターケアも安心です。一部は建設会社や設備商社を通したトータル委託も可能です。

Q3. 補助金や助成金の申請が面倒では?
A. 商社やメーカーがサポートしてくれるケースが増えています。手続き経験のある事業者かを事前に確認しましょう。

Q4. 導入効果の把握やレポート作成は?
A. グラフ化やレポート自動発行機能を持つモデル(富士電機・エナリス等)があります。自治体への実績提出にも便利です。

まとめ

デマンドコントローラーは、電気料金の高騰や省エネニーズの高まりを受け、2025年も幅広い設備分野で必須のコスト削減ツールです。メーカーによる機能・サポートの充実、新技術(クラウド・IoT連携)の進化、そして補助金適用の拡大も相まって、自社に合ったモデル選定の重要性がさらに高まっています。


本記事の比較表や選定ポイント、Q&Aなども活用し、自社の運用目的・現場事情に最適な一台をぜひ見つけてください。

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