計装士の維持講習・資格更新ガイド|申込方法・注意点・Q&A【2025年版】

計装士維持講習会の様子

計装士(1級・2級)は計装工事のプロフェッショナルとして、資格の取得だけでなく、取得後の「維持講習(更新)」が5年ごとに義務づけられています。

この記事では、2025年版の最新情報に基づき、維持講習の目的や問われる内容、申込・更新手続き、オンライン講習対応状況、よくあるトラブルとQ&Aまで徹底解説します。

基礎知識だけでなく、「手続きで迷わない」、「うっかり失効しない」を実現するためのポイントを丁寧にガイドします。


維持講習の内容・目的と更新タイミング

この章では、「なぜ計装士の維持講習が必要なのか?」「講習の中身や更新のタイミングは?」について解説します。

維持講習の目的

計装士は、計装設備の設計・施工に従事する上級技術者に求められる知識と技能を持つ資格です。そのレベルを常に最新に保つため、5年ごとに「技術維持講習」を受講する義務があります。維持講習で得られる主なポイントは次の通りです。

  • 法令改正や業界技術動向の最新アップデート
  • 設計・施工・安全管理の新しい基準や実例
  • 実務に即した図面・書類作成、現場での注意点

更新サイクルと義務

  • 5年毎に1回、指定された維持講習の受講・修了が必須
  • 講習を正当な理由なく未受講の場合、日本計装工業会の登録が抹消され、市場での「計装士」称号・証明も効力を失うことがあるため注意

更新のタイミング

  • 該当する年度の7月ごろより、所属会社や個人宛に案内書送付
  • 原則、期日までに受講申込・受講・修了証の受領で手続完了

【関連】計装士維持講習について|日本計装工業会公式

申込手順・スケジュール・必要書類(領収書対応)

ここでは、維持講習の申込からスムーズに進めるために必要な流れ・書類・領収書発行方法まで詳しくまとめます。

申込手順

  1. 案内書・申込書の受領
     毎年7月頃に郵送または企業経由で送付。公式サイトでも概要を随時発表。
  2. 申込書の記入・提出
     必要事項(資格番号・連絡先など)を記入し、期日までに郵送またはオンライン申請。
  3. 受講料の支払い
     指定口座へ振込(会社経由申請なら一括も可)。手続時に領収書発行が必要な場合は「領収書希望」と明記。
  4. 受講票・案内の受領
     後日、受講会場・開催日・持参物の案内が届く。

必要書類と提出先

  • 「維持講習申込書」
  • 登録証のコピー(本人確認のため)
  • 会社経由の場合は社印等が必要なことも
  • 支払い証明(領収書)は原則受講当日に受領可能、特殊な事情は申込時明記

2025年度スケジュール例

時期内容
7月頃案内/申込開始
8月以降〜開催案内・受講票送付
年間複数回(地域による)講習実施・修了証発行

詳細・ダウンロード:日本計装工業会 維持講習ページ

お問い合わせ・再発行・追加手続き

よくあるトラブルと注意点(延期・不備など)

維持講習に関する代表的なトラブルと、その予防方法・対応策を解説します。
うっかり失効しない・受講忘れを防ぐ具体策も要チェック。

1. 案内が届かない/申込忘れ

  • 住所変更・勤務先変更時は速やかに登録内容を公式フォームから必ず更新
  • 講習案内・修了証が旧住所宛に届かない例が多発(資格失効リスク)

2. 受講費未払い・手続きミス

  • 受講料支払の記録や領収書コピーは必ず保管
  • オンライン申込後は確認メール/受付証明を必ず保存
  • 講習当日の持ち物(登録証・本人確認書類)の忘れも要注意

3. やむを得ない延期・日程変更

  • 体調不良や急な用務が発生した場合、早期に「日本計装工業会」へ相談
  • 延期希望は原則1回限り、証明書が必要な場合も

4. 未受講や期限超過

  • やむを得ない理由(長期入院等)がない限り、原則登録抹消
  • 再登録・再受験になるケースがあるため「絶対に受講忘れNG」

維持講習をオンラインで受ける方法

近年の社会状況や多忙な業務に対応し、オンライン講習への切替が進んでいます。
ここでは「オンライン受講の流れ・注意点・対面との違い」を解説します。

オンライン受講のポイント

  • 公式指定のオンライン配信(動画講座+確認テスト)が主流
  • 申込~テキスト閲覧・講義受講・理解度チェックまですべて自宅や職場PCで完結可
  • 一部システムは“Zoomやオンデマンド配信”型、スマホにも正式対応

オンライン受講の注意

  • 「受講後の最終試験」「本人確認手続き」あり
  • 受講期間内に必ず視聴完了&確認テスト合格が必要、不成立なら修了証発行不可
  • 会社ネット環境のフィルター・セキュリティでアクセスできない場合は要確認
  • 詳細・緊急対応はオンライン講習Q&A・公式案内参照

合格後によくある質問&資格の活かし方

維持講習修了後、「どのような効力がある?」「転職やキャリアアップへの活用は?」といったQ&Aと、計装士資格の実務上のメリットをまとめます。

よくある質問

Q. 受講せずに何年も放置したらどうなりますか?
A. 原則登録抹消。計装士証明も失効し、再登録・新規受験が必要になる場合があります。

Q. 法人名義・転籍や退職のときは?
A. 登録情報を速やかに訂正申請フォームで更新必須。案内書が届かなくなる原因No.1です。

Q. 他の建設・電気系資格との併用メリットは?
A. 経営事項審査での加点(公共工事入札時に有利)、設計・施工の品質証明として他の技術資格と合わせ評価されやすいです。

Q. 維持講習の内容はどれぐらい難しい?
A. 基本的に現場経験者が対象。計装設計・安全管理・最新規格動向など、実務力を問われます。

資格の活かし方

  • 建設業経営事項審査での加点(1点/人の加点制度あり)
  • 社内昇進や大規模現場の配置技術者要件クリアに直結
  • 制御機器メーカー・電気設備企業など転職市場でも高評価

・【関連記事】計装エンジニアとは?業務内容や求められるスキルを解説

まとめ

計装士の維持講習・資格更新は、計装工事技術者として現役の証であり、キャリアの大切な土台です。
5年ごとの更新手続きとオンライン化も進む現状をおさえ、失効や事務ミスを避けて確実にステップアップを目指しましょう。困ったときは公式サイト・関連記事から迷わず相談できます。
2025年も万全の備えで資格を活かしてください。

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サービスエンジニア向け専門サイト【HACOMONO(ハコモノ)】の運営者です。経歴【制御(計装)・IOTエンジニア/Webデベロッパー(副業)】を7年程経て、エンジニアリング会社を起業。保有資格は電気通信主任技術者/計装士/電気工事士etc...。このサイトではサービスエンジニア向けに技術情報やキャリアアップ、転職や独立支援などの情報を発信しています。