計装エンジニアとは?業務内容や求められるスキルを解説

計装エンジニアが圧力センサを調整する画像

計装エンジニアという職業は世の中的にはあまり広く知られていませんがその業務内容は建物の運営や工場などの生産プロセスにおいてとても重要な役割を担います。

この記事では計装エンジニアという職業に興味をお持ちの方に向けて、現役の計装エンジニアが業務内容や求められるスキルについて解説していきます。

もし、あなたが計装エンジニアを選択肢の1つに考えているのであれば、有益な情報になること間違いなしです。

計装エンジニアとは?業務内容や求められるスキルを解説

計装エンジニアがPLCを構築する画像

計装エンジニアの業務内容やスキルを解説する前に、そもそも計装の意味について少し触れておきたいと思います。

計装(けいそう)とは、計測器(センサ)や制御装置(アクチュエータ)を機械設備などに装備して、機械設備などを計測・制御・監視することを言います。

業界の分類的には建設業に分類され、計装士という資格も存在します。

また、計装士の資格試験を主催している日本計装工業会は、1級計装士技術審査に関して国の「登録計装試験実施機関」として認定されており、計装士は国家資格に準ずる公的な資格となっています。

そのため、計装エンジニアの認知度や社会的需要は年々増加傾向にあり、建設系職種の中でも人気となっています。

計装エンジニアの業務内容

計装エンジニアが現場で計装システムを調整する画像

計装エンジニアとは様々な産業においてセンサーやアクチュエータなどの自動制御機器、コントローラなどの自動制御装置、それらを統合管理するシステムの設計、開発、施工、運用を行うエンジニアです。

主に活躍する産業としては建設産業や製造産業があげられます。

計装エンジニアの業務内容をより詳細にイメージしてもらうために僕自身が計装エンジニアとして担当してきた業務として、以下に紹介します。

実際に計装エンジニアとして経験した業務(業界経験8年):

  • オフィスビルなどの空調自動制御システム及び統合管理システムの構築・調整・施工・メンテナンス
  • 病院や大学などの空調自動制御システム及び統合管理システムの構築・調整・施工・メンテナンス
  • 製造工場のクリーンルーム空調システム構築・メンテナンス
  • 複数のオフィスビルを広域監視するネットワークシステムの構築・調整・施工
  • その他営業活動や事務処理(報告書や完成図書、図面作成等)

計装エンジニアは設計者や積算でない限り、現場作業が8割、事務作業が2割といった感じで、現場でのエンジニアリング業務がメインといった業務内容になります。

計装エンジニアの仕事は建物や製造装置の要件に応じて、エンジニアリング業務が異なり、同じような仕事を繰り返すルーティンワークが無い点が醍醐味となります。

計装エンジニアに求められるスキル

計装エンジニアスキルアップ

最後に計装エンジニアに求められるスキルについて解説していきたいと思います。

計装エンジニアに求められるスキルとしては、技術スキルとマネジメントスキルの大きく2つがあります。

この技術スキルとマネジメントスキルを身につける、または向上させていくことが計装エンジニアとして成功をおさめる上で重要となります。

また、計装業界未経験の方でも、業界に入ってから徐々にこのスキルを磨いていくことは可能ですのでご安心ください。

まとめ

ここまで計装エンジニアの業務内容や求められるスキルを解説してきました。

計装エンジニアの業務内容や求められるスキルについて、少しイメージが湧いてきたのではないでしょうか。

計装エンジニアは今後ますます需要が高まっていくことが予想されます。

特にIOT(Internet of Things)などの新興分野は、計装分野のセンシング技術や制御技術、求められるスキルが一致しています。

もし、あなたが計装エンジニアを新たなキャリアとして検討しているなら、この記事がさらに一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。