電気工事士2種とは?できること・受験資格・難易度を徹底解説【2025年最新】

電気工事士配線作業虫

「電気工事士2種って何?」「建築業界・設備業界に就職したいけど、全くの未経験から取れるの?」「どこまでの工事ができる資格なのか、実際に働けるか心配…」
――そんな疑問や不安を感じている方へ。

この記事では、2025年最新版として、第二種電気工事士(2種)の基礎知識から取得メリット、受験資格、合格難易度、資格の活かし方までを現役の電気工事士(1種取得済)が体系的に解説します。

初心者の目線で分かりやすくまとめましたので、これから資格取得を検討する方や、進路・転職を迷っている方のお悩み解決に役立ててください。

電気工事士2種とは?できること・受験資格・難易度を徹底解説【2025年最新】

電気工事士と電気回路

第二種電気工事士は、住宅や店舗、小規模な事務所など「電力会社から600V以下で受電する一般用電気工作物」に関する工事(配線、スイッチ・コンセント設置、LED照明交換など)を法律上“有資格者”として行える国家資格です。

この資格があることで…

  • 建築設備(電気設備(照明や電気回路)・空調設備など)の新設・修理・交換
  • 一般住宅などのリフォーム時の配線作業
  • 家庭やオフィスでの安全な電気工事(分電盤、配線、スイッチ等)

合法的にできるようになります。

電気工事士2種で「できること」と「できないこと」

ここでは電気工事士2種でできること、できないことを表にまとめましたので理解しておきましょう。

電気工事士1種との違いは600Vを超える設備を扱えるか否かになります。

できるできない
対象一般住宅、店舗等工場などの高圧設備
電圧600V以下600V超
内容配線/スイッチ/コンセント/照明/小型エアコンなど大型受電設備/高圧・特殊設備

電気工事士2種の受験資格・必要条件・年齢制限

ここからは電気工事士2種の受験資格・必要条件・年齢制限について解説していきます。

結論から言うと、電気工事士2種は受験資格・必要条件・年齢制限は一切なく、10代の高校生から主婦、中高年の社会人まで幅広く挑戦することができる資格になります。

【FAQ】よくある質問

Q. 中卒・高卒でも受験できますか?
A. もちろんOK。全く制限ナシです。

Q. 未経験でも本当に合格できる?
A. 問題ありません。多くの受験者が未経験からのスタートです。

Q. 必要書類や受験に関する注意点は?
A. 写真付きの本人確認書類、受験料(1万円前後)、ネット申込可、複数回受験可


電気工事士2種の合格率・合格基準・勉強時間

電気工事に使用する道具

電気工事士2種は筆記試験および技能試験(実技)の2本立ての試験になります。

筆記試験の合格ラインは正答率60%以上となり、試験はマークシート方式になります。

実技試験では、試験前に公式から発表される13課題から、試験当日に1題だけランダムに出題されます。

出題された課題を制限時間内に配線及び圧着し、誤配線や重大ミスなければ合格となります。

2023~2024年の合格率データ

  • 筆記試験:約60%
  • 技能試験:約70%
  • トータル合格率:約55~65%(年により変動)
    ▶ 要点を押さえれば、未経験でも十分取得可能な難易度となっています。

どれくらい勉強すればいいの?

電気工事士2種の勉強時間の目安は以下の通りです。

すでに電気工事の仕事に就いている方であれば、50時間前後の時間で十分合格を狙えると思います。

  • 未経験者で100〜150時間が目安
  • 毎日30分〜1時間の勉強で3〜5ヶ月が一般的なペース

勉強のコツとしては、筆記試験対策は市販のテキスト+過去問演習が定番となります。

過去問アプリなどを有効に活用しましょう。

実技試験対策は講習会への参加や練習キットで手を動かすことが重要です。

また、YouTube等の「技能試験」解説動画も個人的にはおすすめです。

実際の仕事・キャリアアップにどう役立つか

キャリアアップイメージ

電気工事士はハウスメーカーやリフォーム会社、設備工事会社など、様々な会社が「有資格者」を採用条件にしている場合が多くあります。

また、資格手当として月5,000円~1万円程度支給している会社も多くあるため、給与水準や昇進、転職に有利に働く資格であることは間違いありません。

電気工事士2種取得後の就職・転職・独立シナリオ

キャリアメリット例
就職建築現場・電気工事会社・ビル管理会社での雇用多数
転職異業種から設備・メンテ業界へ安定転職
独立小規模リフォーム・個人事業主としてスタート可

やはり「手に職」で長く安定して働ける資格という実感の声が多いのも頷けます。

まとめ

第二種電気工事士は「未経験でもOK」「働きながら独学でも合格しやすい」「将来の就職・転職・独立に直結」という、安定性・実用性が抜群の国家資格です。

第二種電気工事士に興味をお持ちの方はぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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